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略歴 - Profile -
1923年 カリフォルニア州サン・マテオに生まれる。
カリフォルニア大学で植物学、心理学、医学を学ぶ。
第2次世界大戦中空軍に入隊し、病床生活をおくる中で絵を描き始める。
1948-50年 カリフォルニア大学に復学し、絵画と美術史を学ぶ。
1950年 パリに渡ってアンフォルメルの画家達と親交を結び、早くから抽象画家として認められる。
1951年 パリ市近代美術館の「第7回サロン・ド・メ」に出品。
評論家ジョルジュ・デュデュイ(アンリ・マチスの娘婿)と出合い、
やがてその有力な支援を受ける。
1952年 のちに生涯の友人・支援者となるスウェーデンのストックホルム近代美術館館長
ポントィス・フルテンに出会う。又スイスのコレクター、フランツ・マイヤーJr.
と出会い、彼もフランシスのパトロン、親友、助言者となる。
1953年 スイスのベルンの画商、E.コンフェルドと出会い、生涯にわたる重要な画商であり
友人となった。
1955年 ニューヨーク近代美術館に作品が収蔵された。
1956年 ニューヨーク、マーサ・ジャクソン画廊での個展の作品がグッゲンハイム美術館に
購入された。スイスのバーゼル美術館の為に三幅対の壁画制作を始め、
日本の勅使河原蒼風からも東京の草月教場の壁画制作を依頼される。
評論家・詩人の瀧口修造に出会う。
パリのジャン・フルニエ画廊、スイス、ベルンのコンフェルト画廊でそれぞれ初個展。
1957年 日本に長期滞在。南画廊のオーナー志水楠男や評論家の東野芳明と出会う。
以後しばらくは、パリ、ニューヨーク、東京、ベルンで制作をする。
1959年 東野芳明が義父の出光興産会長の出光佐三に紹介。パトロン、友人、そして
最終的には親族(フランシスは佐三の娘の真子と1965年に結婚する)となる。
1960年 ベルンのクンストハレで回顧展「サム・フランシス」が開催され、
同展はP.フルテンが館長を務めるストックホルム美術館に巡回。
1961年 東京の南画廊で初個展「ブルーボールズ」が開催される。
1962年 ロサンジェルスに居を構える。
第3回東京国際版画ビエンナーレで国立西洋美術館賞を受賞。
1964年 カッセルの「ドクメンタIII」に出品。
1967年 ヒューストン美術館で回顧展開催。
1969年 カリフォルニア大学バークレー校から名誉博士号を授かる。
1971年 ユング派精神分析家のジェイムス・カーシュ博士と親交を深め、
以後ユング心理学に傾倒する。
1972年 バッファローのオルブライト=ノックス美術館で
回顧展「サム・フランシス1947-1972」開幕。
1978年 ポンピドゥー・センターで「サム・フランシス:近作の絵画1976/1978」展開催。
1980年 ロサンジェルス現代美術館の評議員に選出され、初代館長にポントゥス・フルテン、
建築家に磯崎新を起用するうえで影響力をもった。
サンフランシスコ美術館の為の5連パネル制作を始める(1986年に完成)
1982年 1979年に急逝した志水楠男に代わり、
南天子画廊の青木治男が日本での取り扱い画商となり、モノタイプの展覧会を開催。
1988年 富山県立近代美術館他で1980年代の作品を紹介する「サム・フランシス」展が開催される。
1993年 ドイツ、ボンの新クンストハレで回顧展開催。2月重病をおしてオープニングに出席。
1994年 11月4日癌による合併症のため死去。 享年71歳。
1999年 ロサンジェルス現代美術館で回顧展「サム・フランシス:絵画1947-1990」開幕。
同展は、メニル・コレクション(ヒューストン)、
国立ソフィア王立芸術センター(マドリッド)、ローマ現代美術館に巡回。